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共立電気計器デジタルマルチメーターKEW1019Rをレビュー!ハードケースが特徴的な多機能回路計

2023年9月11日

電気工事士にとっては、配線器具や電路の測定にはかかすことのできないマルチメーターですが、現場で作業をする電気工事士は腰道具を付けてガシガシ仕事をするため腰道具にマルチテスターを常備したいところ。

しかし、落としたりぶつけたりする可能性の高い現場では、機械物を常備することに不安を感じます。

そんな電気工事士にぴったりのマルチテスターが共立電気計器の「KEW1019R」です。

小型なうえにケースで保護もされています。

そこで、本記事では現場で作業をする電気工事士にぴったりのマルチテスター、KEW1019Rをレビューしていきます。

KEW1019Rの概要

基本スペック

製品名 デジタルマルチメーターKEW1019R
直流電圧 0〜600V
交流電圧 0〜600V
抵抗 0〜40MΩ
導通 600.0Ω(約60Ω未満でブザー鳴動)
キャパシタンス 0〜600μF
使用電池 コイン形リチウム電池 CR2032 (3V)×1
使用可能時間 約120時間 (オートパワーセーブ約15分)
適合規格 CAT Ⅲ 300V/CAT Ⅱ 600V
外形寸法 126(L)×85(W)×18(D)mm
質量 約135g (ハードケース、電池含む)

機能としては、直流交流の電圧測定抵抗値測定導通チェック静電容量測定となります。

オートパワーセーブ機能付き

オートパワーセーブ機能とは、電源を入れている状態が続いても自動で電源をOFFにしてくれる機能です。

ダイヤルをOFFにし忘れることって以外とありますので、この機能は電池切れ防止できる嬉しい機能ですね。

約15分でブザー音が鳴り電源がOFFになります。

真の実効値を測定できる

テスターの測定方式として主に二つの方法で表示されています。

・平均値方式(MEAN)
・真の実効値方式(True RSM)

インバーター機器やスイッチング電源等を多く扱う建物ですと高調波を発生し電圧波形が歪みます。

歪んだ波形は正確な数値ではありませんが、

「真の実効値方式」であれば正確な数値を表示させます。

特に大型物件では、高調波を発生する機器が多数ありますので「真の実効値方式」であるほうが望ましいので、KEW1019Rであればそこの問題はクリアできます。

REL機能

本体ダイヤルの右上にある、RELΔキーを押すことにより表示値をメモリーし、以後の測定値との差を表示させることができます(導通は除きます)。

REL を動作させるとレンジが固定されます(容量は除きます)。解除は再度 RELΔキーを押します。

単純にこことここの測定値の差を計測したいといった場合は、メモしなくてもいいですね。

測定CATに注意

KEW1019Rの測定CATは、測定コードのキャップがある場合は CAT III 300V、キャップ がない場合はCAT Ⅱ 600Vとなっています。

【KEW1019Rの測定CAT】
絶縁キャップあり・・・CAT III 300V
絶縁キャップなし・・・CAT Ⅱ 600V

CATとは測定カテゴリーのことで測定できる箇所がレベルで定められています。

例えば測定範囲が600Vだからといって600V以下ならどこでも測定できるわけではありません。

電源側(高圧側)に近くなる程、たくさんの負荷をかかえるため突発的な電圧が発生するリスクがあります。

測定カテゴリⅡコンセントに直接接続する機器の電源プラグから機器の電源回路まで
測定カテゴリⅢ分電盤から電力を直接取り込む機器(固定設備など)の電源配線と電源回路、および分電盤からコンセントの裏側の配線端子までの配電路
測定カテゴリⅣ建造物への引き込み電路、引込口から電力量メータおよび分電盤までの電路

KEW1019Rは絶縁キャップを取り付けてもCAT IIIですので、一応負荷分電盤以降しか測定できません。

キュービクルの配電盤のブレーカーや幹線ケーブルなどはCAT Ⅳのテスターが必要になりますので注意しましょう。

KEW1019Rのレビュー

小型軽量のカード型マルチテスター

小型で軽量ですので持ち運びに便利です。

片手に収まるサイズ感で、胸ポケットにも入ります。

腰袋のボケットにもちょうど入るサイズ感ですので、電気工事士などの職人さんも常備できますね。

ダイヤルは回転式

ダイヤルは回転式で、グリップが効いていますので滑りにくく回しやすいのが特徴です。

また、使用頻度が高い電圧測定が手前にあるのも嬉しいポイント。

現場作業には嬉しいハードケース付き

ハードケースで本体を完全にガードできます。

現場作業で腰道具に入れたり、落としたりしても破損の可能性が低くなりますね。

ただ、測定リード線が保護されていない点がマイナスポイントです。

蓋は後ろにまわしてスッキリ

ケースの表面カバーは、後ろに折りたたむことができますのでスマートに使用することができます。

また、折りたたんだ際もしっかりと固定され、ブラブラすることがないので邪魔になりません。

ただ、蓋の移動が少し硬いかなといった印象です。

真っ直ぐにスライドさせないと引っかかりますので少し慣れが必要です。

絶縁キャップ付きでしっかり収納できる

コンセントなどを測定する場合は、差し込みが必要なため絶縁キャップは必要ありませんが、端子台など活線部分がむき出しになっている部分を測定する際は、短絡の危険がありますので絶縁キャップを装着しましょう。

ハードケースの右側に、絶縁キャップを収納する場所がありますので紛失防止になります。

また、差し込むとかなりしっかりと固定されますので、勝手に抜け落ちるといった心配はないですよ。

測定コードを固定して両手で測定できる

プローブ収納部分に、片方の測定プローブを固定することによって両手で測定することが可能です。

片手で測定すると、箸を持つような形になり安定せずに危険ですので、これは嬉しいポイントです。

測定コードは約50cm

測定リード線の長さは、本体付け根からプローブの先端までで、約50cmとなります。

一般的なカードテスターで使われる長さです。

収納のこともありますし、カードテスターでしたら不自由しない長さかと思います。

電池交換方法

カードケース裏側に穴が空いていますので、そこを指で押すとカードケースから本体を取り出すことができます。

本体裏側にプラスのビスがありますので、精密ドライバーで外すと本体の裏側カバーが外れます。

右下の丸い電池です。

CR2032で、コンビニや家電屋さんでも売っています。

KEW1019Rがおすすめの人

やはり、小型軽量でかつカードケースで保護でき、カバーを後ろにまわすのみでサッと使用できる点から電気工事士にぴったりのテスターです。

CATもⅢまでの対応ですので、分電盤以降の作業をする電気工事士向けかと思います。

また、電気工事の施工管理をする方も最終チェックで測定作業がありますのでおすすめです。もちろん住宅で使用するDIY用でも問題ないです。

カードテスターですので基本的には最低限の機能です。

実際に電気工事では、電圧、抵抗、導通が測定できれば問題ないのですが。

電気主任技術者さんなどのキュービクルのメンテをされる方はCATⅣ対応のものをおすすめします。

口コミ

その他口コミを集めてみましたので参考にしてみてくださいね。

Off→DC→ACと切り替える機種が多い中、こちらはOff→AC→DCです。これが便利で、仕事であてる場合は9割方コンセントか分電盤なので、他社製品も持っていますがすっかりこちらがメインになりました。

Amazon カスタマーレビュー

以前、現役時代では、アナログ式、デジタル式を電子関係で仕事でも使っていましたが、現在は、当時の機器も古くなって、使えなくなったので、今回購入したら、大変進化して、良い製品を購入でき、使いこなしている。

説明になるが、交流、直流の電圧や、充電池、乾電池の消耗の状態を小数点まで、表示してくれる優れもの。

Amazon カスタマーレビュー

透明カバーが硬くてしまいづらい。

無理やり閉めると外れます!

Amazon カスタマーレビュー

テスターとしての機能には充分満足されている方が多い印象です。

やはりケースの移動が硬、カードが硬いといった意見も見られます。

KEW1019Rレビューまとめ


・小型軽量
・ハードケースで保護されている
・静電容量測定やREL機能が付いている
・プローブを固定でき、両手測定できる
・絶縁キャップ収納がしっかりしてる

・ハードケースのスライドがやや硬い
・CATⅢまでの測定

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