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「乾燥した場所」、「水気のある場所」、「湿気の多い場所」を内線規程をもとに解説
電気設備技術基準や内線規程にたびたび記載のある、「〜場所」という文言ですが、配線や配管、接地などの条件で必ずというほど出てきますよね。 なんとなくイメージできそうでできない部分ですが、内線規程の定義の部分に具体例が記載されていますので解説していきます。 また、それ以外の場所についても紹介していきますね。 雨線内と雨線外について 「〜場所」の判断として内線規程内で「雨線内」と「雨線外」という用語が出てきますので、まずこちらの説明をします。 内線規程では以下のように定義しています。 雨線内とは、屋外及び屋側に ...
断熱材やウレタンにケーブルは接触してはいけないのか。理由と対策
ケーブルを配線する際の注意事項として、ウレタンなどの断熱材にケーブルを接触してはいけないと聞いたことはないですか? 結論として、断熱材の種類によってはケーブルと化学反応することがあるので、基本的には接触しないように配線する必要があります。 今回は、断熱材のケーブルについて詳しく解説していきます。 内線規程の確認 内線規程の「3102-3配線に用いる電線[注3]」以下の記載があります。 可塑剤を含むIV電線、VVケーブルなどの電線は、断熱材の種類によっては接触すると絶縁性能が劣化する恐れがあるので注意を要す ...
ケーブルラックの支持間隔、ボルト太さ、接地、耐震支持などの規程は?施工根拠を解説
電気工事の施工は、「電気設備技術基準」か「内線規程」にて規程されています。 ケーブルラックについては、電気設備技術基準や内線規程では「ケーブル工事」のくくりとなり、ケーブルを支持するための鋼材ということで、施工基準を明確に記載していません。 もちろんケーブルラックに支持するケーブルは、ケーブル工事の基準で施工すればいいわけですが、ケーブルラック自体の施工基準も知っておきたいですよね。 実は、ケーブルラックについては「公共建築工事標準仕様書」に規程されています。 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)令和 ...
【疑問】A種接地、B種接地の接地線を合成樹脂管で保護する理由は?金属管ではいけないのか
接地線は、下の記事でも紹介していますが、内線規定により一般的には絶縁電線(IV線)を使用して露出配線してもよいことになっています。 関連記事:【知識】絶縁電線(IV線)は露出配線禁止?接地線(アース)は例外?根拠を基に解説! しかし、一部の条件については保護管で保護することを規定されています。 さらにA種接地工事とB種接地工事については、電線管で保護する場合、合成樹脂管で保護するよう規定されています。 PASが設置されている構内1号柱に立ち上がっている接地の電線管が合成樹脂管であるのをよく見ますよね。 今 ...
【設計】電線管のサイズ選定方法を解説!計算方法は電線とケーブルで違う?
工事計画をする際、電線類を収める配管である「電線管」のサイズ選定に迷ったことはないですか? 電線管は、電線に電流が流れることにより温度上昇しますので、周囲にスペースがないと更に熱を持ちやすくなります。 想定以上の熱を持った状態になると、許容電流の低下につながり、最悪の場合発火の原因となります。 そのため、電線管の中身はスペースが許す限り入線できるというわけではなく、しっかりと内線規程にて許容値が定められています。 電線管選定については、設備手帳や内線規程などに選定表があります。 しかし、実はこの選定表はほ ...