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ケーブルラックの支持間隔、ボルト太さ、接地、耐震支持などの規程は?施工根拠を解説
電気工事の施工は、「電気設備技術基準」か「内線規程」にて規程されています。 ケーブルラックについては、電気設備技術基準や内線規程では「ケーブル工事」のくくりとなり、ケーブルを支持するための鋼材ということで、施工基準を明確に記載していません。 もちろんケーブルラックに支持するケーブルは、ケーブル工事の基準で施工すればいいわけですが、ケーブルラック自体の施工基準も知っておきたいですよね。 実は、ケーブルラックについては「公共建築工事標準仕様書」に規程されています。 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)令和 ...
【疑問】A種接地、B種接地の接地線を合成樹脂管で保護する理由は?金属管ではいけないのか
接地線は、下の記事でも紹介していますが、内線規定により一般的には絶縁電線(IV線)を使用して露出配線してもよいことになっています。 関連記事:【知識】絶縁電線(IV線)は露出配線禁止?接地線(アース)は例外?根拠を基に解説! しかし、一部の条件については保護管で保護することを規定されています。 さらにA種接地工事とB種接地工事については、電線管で保護する場合、合成樹脂管で保護するよう規定されています。 PASが設置されている構内1号柱に立ち上がっている接地の電線管が合成樹脂管であるのをよく見ますよね。 今 ...
【設計】電線管のサイズ選定方法を解説!計算方法は電線とケーブルで違う?
工事計画をする際、電線類を収める配管である「電線管」のサイズ選定に迷ったことはないですか? 電線管は、電線に電流が流れることにより温度上昇しますので、周囲にスペースがないと更に熱を持ちやすくなります。 想定以上の熱を持った状態になると、許容電流の低下につながり、最悪の場合発火の原因となります。 そのため、電線管の中身はスペースが許す限り入線できるというわけではなく、しっかりと内線規程にて許容値が定められています。 電線管選定については、設備手帳や内線規程などに選定表があります。 しかし、実はこの選定表はほ ...
【施工】電力量計(電力メーター)更新工事の施工方法と留意事項、注意事項を解説
電力量計は、名前の通り電力量を計測する機器ですが、単に電力監視だけではなく、電気料金を請求する(課金)ための機器でもあります。 課金に使用する電力量計は、計量法により検定に合格した電力量計を使用するよう定められており、検定付き電力量計の更新期間は最長でも10年となります。 有効期限を過ぎた電力量計を使用しての課金は、計量法違反となりますので、有効期限が切れる前に更新する必要があります。 今回は、電力量計の更新における施工方法および留意事項、注意事項解説していきます。 電力量計取り替えの前に 新設機器の初期 ...
高圧電路における絶縁抵抗測定値の判定基準値、許容値について解説
絶縁抵抗測定は、電路の絶縁性能を測定するもので、電路の品質管理として重要な試験です。 低圧部分においては、ケーブルを新設したり、離線した際は当然のように実施する試験ですよね。 高圧に関しては、電気設備技術基準や内線規程に明確な基準の記載がなく、測定する人によっても様々な印象です。 実は、高圧絶縁測定の判定基準は「高圧受電設備規程」に記載があります。 判定基準は、根拠規程を元に明確にし、品質統一をする必要があるかと思いますので、今回は高圧電路における絶縁抵抗測定に関する基準などを詳しく解説していきます。 高 ...