工具紹介

【道具】電気工事のおすすめ回し引きと使い方紹介!【引き回し鋸】

2022年9月11日

今回は電気工事のボード開口の必需品、回し引きについておすすめを紹介していきたいと思います。

最近はホルソーやボードカッターなどの便利な電動工具が登場してボード開口の手間も少なくなりましたが、まだまだ需要はありますよね!

少量のボード開口でしたらわざわざ重たい電動工具を準備するほうが手間になりますので回し引きは重宝します。

そんな回し引きを電気工事視点からどんなものなのかも含めて紹介していきますので工具選びの参考になればと思います。

回し引きとは?

回し引きは「引き回し」や「廻し挽き鋸」などとも呼ばれます。

見た目は小型の鋸のような形で、石膏ボードや薄いベニア等を切る際に使用します。

刃が通常の鋸よりも細くなっていますので小回りが効き、円形や四角に切ることが可能です。

電気工事では主にコンセントボックスやダウンライト、埋め込み型の照明器具のボード開口に使用します。

回し引きの選び方

回し引きもたくさん種類がありますので困惑すると思いますが、好みの問題になりますので選ぶポイントを押さえて選んでいただければと思います。

収納タイプ

折りたたみ式を使っている方は非常に多いですね。カッターのように収納できるタイプも販売されています。

刃を折りたためるとコンパクトになるので腰道具に収納できるメリットがあります。

また、腰道具やバッグに収納する際は刃が露出しないので他の工具を傷付けたり怪我をする心配もありません。

非常におすすめですが、回し引きを腰道具の定位置に装備しサッと使用したいという方もいます。

その場合はサックとセットのものを購入するとよいでしょう。

替え刃ができるか

回し引きの刃は消耗品です。使用し続けて入れば切れなくなります。

個人的には断然替え刃タイプをおすすめします。

ダメになったら買い替える方もいますが回し引き自体値段に差があるものではありませんので替え刃タイプにすればコストを削減できます。

中にはノコギリやパイプソーの刃に付け替えられるものもありますのでおすすめです。

刃の長さ

色々な長さがありますが短いタイプのが安定感があり使いやすいです。

刃が長くなると引っかかった際に刃が曲がったりとスムーズに切れません。

ボードは厚くても50mmくらいになりますので短いもので対応可能です。

引き切りか押し切りか

引き切りは引いた時に切るタイプで押し切りは押した時に切るタイプです。

刃の向きがそれぞれ逆になっています。

ボードを開口する場合は押し切りをおすすめします。

その理由は引き切りの場合はボード表面の紙を引っ張ってしまって開口部分にバリがでて仕上がりが汚くなります。

逆にベニアやケイカル板は引き切りをおすすめします。

押し切りですと力が入らず、ベニア等は硬いので切りづらくなります。

基本的にはどちらも所有し、場面に応じて使い分けることをおすすめします。

替え刃タイプですと引き切りとおし切りの付け替え可能です。

おすすめの回し引き

実際に使用したものや周囲の評判からおすすめを紹介していきます。

もちろんDIYにも使えますので参考にどうぞ。

ジェフコム 電工プロ折りたたみ 押切りノコ JOMT-120

個人的には一番のおすすめです。私も回し引きはこちらを使用します。

折りたたみ式のうえ替え刃タイプなので経済的です。

コンパクトですので使う時だけパッと腰袋に入れて使用できますね。

そして何より見た目がかっこいい!

押し切りタイプで刃も曲がりにくく切れ味もよくおすすめです。

替え刃は引き切り刃やパイプソーの刃にも交換できますので、替え刃を用意し工具箱に入れておけばいつでも付け替え可能です。

付け替えはマイナスドライバーで簡単にできます。

ジェフコム ハンディ押し切りノコ OM-110

こちらも同じくジェフコム から押し切りタイプの回し引きです。

刃が短く安定感があり切れ味も良いです。

デザインは昔ながらの木製となります。

値段はリーズナブルですが替え刃タイプではないので使い捨てとなります。

工具箱に常に入れておいて応援さんの貸し出し用の予備使いでもアリかもしれませんね!

未来工業 DM-KM キリマワシ

未来工業からケース付きの回し引きです。

デンコーマック(未来工業の電工ナイフ)とデザインが同じですよね。

こちらは見ての通りケースが付属でついています。

ケースを腰道具に付けていつでもサッととりだして使用可能です。

回し引きを腰道具に常に装備する方には非常におすすめです。

また、デンコーマックのケースにも収納可能ですので、状況に応じてデンコーマックと入れ替えるという使い方もできます。

刃は引き回しタイプで刃の先端がキリ状になっていてボードに穴をあけることもできます。

長い刃と短い刃を両方収納でき刃の角度を調整できる変わった仕様ですので色んな場面で活用できそうですね。

ジェフコム  2WAYボードカッター WBC-95

収納式の回し引きです。

収納式のため腰道具のサックにしまうことができます。

カッターと2WAYになっていますので腰道具のスペース空けたいという方におすすめです。

昔からこのタイプがありましたが、昔は刃が太く使いづらかったですが現在は改良され細く薄い刃となっています。

回し引きの使い方

①突破口を作る

ボードに回し引きの刃を入れるための最初の穴が必要ですよね。

普通にプラスドライバーでグリグリすれば突破口を開けることができます。

ドライバーを使わなくても回し引きの先端をボードに当てて回し引きの柄の先をトントン押せば徐々にボードに食い込み穴が空きます。

刃の先がキリになってるタイプですと容易に穴をあけることができます。

②ボードを切る

特に難しいことはありませんが普通のノコギリと同じで引いて押しての繰り返しです。

押し切りの場合は押すときにボードに刃を当てるイメージですね。

③切り口を整える

ボード開口が終わってからクロスやペンキが仕上がるまでは開口部分が見える状態ですよね。

切り口がガタガタだと恥ずかしいのでバリを整えてあげます。

ボード表面の紙がギザギザしてると思いますので回し引きの刃を切り口に当て紙を奥に押し込むようなイメージです。

コンセントのボード開口の詳細は下の記事を参照ください。↓

合わせて読みたい

まとめ

まとめ

・替え刃タイプが経済的

・刃が短い方が使いやすい

・ボードは押し切りがおすすめ

・ベニアやケイカル板は引き切りがおすすめ

・折りたたみ式が便利

いかがでしたでしょうか。

ちょっとしたボード開口に重宝する回し引きですが、地味に疲れる作業です。

切れ味が悪かったりするとかなりのストレスとなりますので上記おすすめは間違いありません。

特にジェフコムの JOMT-120は個人的には一押しです。

本記事がみなさんの現場のお役に立てれば幸いです。

それではまたご安全に!

-工具紹介