新着記事

高圧設備

2025/5/11

高圧ケーブルのシールド接地における片端接地と両端接地の要件、違いについて

高圧ケーブルに施すシールド接地は「シースアース」や「シールドアース」とも呼ばれます。 シールド接地は、高圧ケーブルの受電室側(キュービクル側)で接地する「片端接地」と、両側で接地する「両端接地」があります。 一般的には高圧ケーブルの敷設こう長100mを基準として、100m以下が「片端接地」、100m以上が「両端接地」とされますので、理由を解説していきます。 高圧ケーブルのシールド接地の役割 キュービクル内に使用されるKIPなどの絶縁電線にはシールド(遮蔽層)はありませんが、外部や地中に敷設する高圧ケーブル ...

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高圧設備

2025/4/29

【高圧】避雷器の接地と接地抵抗値について。単独接地ではなく共用接地でよいのか

最近ではPAS内蔵避雷器が普及し、避雷器自体が単独で設置されることが少なくなりましたが、まだまだキュービクル内に避雷器が設置されていることもあるかと思います。 避雷器の接地はA種接地のイメージですが、単独接地されている物件が多くないですか? 結論として、避雷器の接地はA種接地共用で問題なく、接地抵抗値は条件により30Ω以下に緩和されます。 これらについて詳しく解説していきます。 避雷器については下記の記事をご覧ください LA(高圧避雷器)とは?役割と設置位置、種類や特徴について 避雷器の接地は共用接地でよ ...

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知識・疑問

2025/4/20

「乾燥した場所」、「水気のある場所」、「湿気の多い場所」を内線規程をもとに解説

電気設備技術基準や内線規程にたびたび記載のある、「〜場所」という文言ですが、配線や配管、接地などの条件で必ずというほど出てきますよね。 なんとなくイメージできそうでできない部分ですが、内線規程の定義の部分に具体例が記載されていますので解説していきます。 また、それ以外の場所についても紹介していきますね。 雨線内と雨線外について 「〜場所」の判断として内線規程内で「雨線内」と「雨線外」という用語が出てきますので、まずこちらの説明をします。 内線規程では以下のように定義しています。 雨線内とは、屋外及び屋側に ...

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知識・疑問

2025/4/16

断熱材やウレタンにケーブルは接触してはいけないのか。理由と対策

ケーブルを配線する際の注意事項として、ウレタンなどの断熱材にケーブルを接触してはいけないと聞いたことはないですか? 結論として、断熱材の種類によってはケーブルと化学反応することがあるので、基本的には接触しないように配線する必要があります。 今回は、断熱材のケーブルについて詳しく解説していきます。 内線規程の確認 内線規程の「3102-3配線に用いる電線[注3]」以下の記載があります。 可塑剤を含むIV電線、VVケーブルなどの電線は、断熱材の種類によっては接触すると絶縁性能が劣化する恐れがあるので注意を要す ...

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施工要領

2025/3/8

ケーブルラックの支持間隔、ボルト太さ、接地、耐震支持などの規程は?施工根拠を解説

電気工事の施工は、「電気設備技術基準」か「内線規程」にて規程されています。 ケーブルラックについては、電気設備技術基準や内線規程では「ケーブル工事」のくくりとなり、ケーブルを支持するための鋼材ということで、施工基準を明確に記載していません。 もちろんケーブルラックに支持するケーブルは、ケーブル工事の基準で施工すればいいわけですが、ケーブルラック自体の施工基準も知っておきたいですよね。 実は、ケーブルラックについては「公共建築工事標準仕様書」に規程されています。 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)令和 ...

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