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電気工事の現場で「あら配線」という言葉をよく聞くかと思います。 今回は、粗配線がどういったものなのかと施工方法について説明していきます。 粗配線とは? 粗配線は、「先行配線」とも呼ばれ、名前からイメージできるとおり大雑把な配線です。 大雑把というと少し語弊がありますが、最終的な配線の目的地までは配線せずに、メインとなる経路のみ配線し、部屋の中の細かい配線は後回しにするということです。 粗配線を行う理由は、「先行配線」とも呼ばれるように、他の設備や建材が何もない状態のほうが施工性が高いからです。 配線する場 ...
CT(変流器)は開放NG、VT(変圧器)は短絡NGの理由を解説!
CT(変流器)は開放厳禁、VT(変圧器)は短絡厳禁は、電気設備業界では良く言われることですが、どういった理由からでしょうか。 CTやVTが接続された回路の作業の際に留意する必要がある事項ですが、特にCTについては認識できていなく事故になる事例もありますので、深掘りして解説していきたいと思います。 VT(変圧器)短絡NGの理由 VTに限らずほとんどの回路は短絡NG まずVTですが、VTは一般的に計器用変圧器のことを指しており、小型の変圧器になります。 変圧器は電圧を変圧する機器ですが、一般的な回路は全て ...
キュービクルの盤面の下の方に設置されている、小型の機器が何個か設置されているのを見たことがあるかと思います。 これらは、事故電流を保護する「継電器」になりますが、その内の一つ「過電流継電器」について解説していきます。 継電器は、正常時には絶対に動作せず、事故時には確実に動作しなければならないので、高い信頼性が要求される重要な機器となりますので是非おさえておきましょう。 過電流継電器とは? 過電流継電器(以下OCR)とは、電路や電気設備において、過電流や短絡のような事故が発生したときに、これを検出して遮断器 ...
PAS(高圧気中開閉器)とは?役割と短絡時動作について解説!
高圧受電の物件の敷地内の電柱の上にある大きな機器がPASです。 電力会社からの受電点になる他、全館停電に使用したり事故電流の遮断をする重要な電気設備です。 キュービクルからは離れた位置にありますが、高圧受変電設備を構成する一つの機器として抑えておきましょう。 今回は電柱に設置されている気になる機器「PAS」について詳しく解説していきたいと思います。 PASは責任分界点 PASとは、「Pole Air Switch」の略で、高圧受電の需要家の責任分界点に設置される高圧電路の区分開閉器です。 責任分界点とは、 ...
回路の色々な導通チェック方法を解説!テスター、メガー、単芯にも対応!
今回は導通チェックの色々な方法を紹介していきたいと思います。 基本的にはテスター(回路計)を使った方法ですが、絶縁抵抗計を使った方法や単芯ケーブルをチェックする方法など現場で使えますので是非ご覧ください。 導通チェックとは 導通とは電気的に繋がっている状態をいいます。 電気の配線は、大量のケーブルを長い距離配線しますので、どれがどの配線かをチェックする作業が導通チェックです。 例えば、分電盤側のケーブルとコンセント側のケーブルが、認識している回路であるかを確認します。 基本的には、わからなくならないように ...