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【工具】電工プラスマイナスドライバーおすすめ紹介!選び方と基礎知識

2023年1月12日

プラスドライバーとマイナスドライバーは、電気工事士に限らず、工事やDIY、車の修理等で使われ、知らない人はいないメジャーな工具ですよね。

電気工事でも、めちゃくちゃ使用頻度が高いので、腰道具には必ず装備されています。

そんなドライバーですが、電気工事で使用するにあたっての選ぶポイントがありますのでご紹介したいと思います。

また、おすすめ商品と基礎知識も合わせて紹介しますので、是非ご覧ください。

電気工事で使うドライバーの選び方と基礎知識

安全を考慮するなら絶縁タイプ

電気工事ではプラスドライバー、マイナスドライバーともに安全を考慮する場合は、絶縁タイプのものを使用します。

・プラスドライバー

基本的には電線を触るときは、電源が活きていないことが前提ですが、特殊な環境の現場であったり、何らかの理由で電源を遮断できない場合があります。

そのような場合は、活線状態で端子台やブレーカーに結線する必要があるため絶縁タイプを使用すれば安全に作業できます。

また、無電圧と認識していても活線である場合がありますので、安全を考慮して絶縁タイプを使用すれば安全です。

・マイナスドライバー

マイナスドライバーはちょっとした「はつり」に使うことが多いですよね。

強い力をかけることが多いので、打ち込みの電線をつついてしまったり、反動で活線部に触れてしまったりと、少なからずリスクが伴います。

可能性としては低いかもしれませんが、万が一の備えとしては有効です。

ビニールテープで絶縁する方法

絶縁タイプでない場合は、軸にビニールテープを巻いて絶縁する方法があります。

活線作業の前にビニールテープを巻いて作業してみましょう!

その場合はグリップが絶縁されているかの確認をお忘れなく!

せっかく軸を絶縁しても、グリップで感電したら大変です。

 

マイナスドライバーは貫通タイプがおすすめ

ドライバーの芯がグリップの先端まで貫通しているものを、貫通タイプといいます。

貫通タイプは、仮にドライバーに電気が通った場合、感電してしまうデメリットがありますが、ドライバーに強い力をかけることができるというメリットがあります。

電気工事では、マイナスドライバーをネジ回しで使う場面はかなり少ないです。

古い物件の改修工事などで、コンセントのプレートや配管のコネクターにマイナスのビスが使われているくらいでしょうか。

マイナスドライバーの用途としては、何かをこじったり、持ち上げたり、はつったり、かなり力をかける使い方が多いので、柄まで芯が通っている貫通タイプがおすすめです。

少し前までは非貫通タイプを使用するのが主流でしたが、最近は貫通タイプで絶縁されているものが販売されています。

 

プラスは2番、マイナスは5.5

ドライバーの先端サイズのお話です。

プラスドライバーの規格のうち電気工事で使用するものは1番、2番、3番と3種類のサイズがあります。

No.1、No.2、No.3とも言います。

ビス溝の大きさに対応したサイズとなり、1→2→3の順で大きくなります。

電気工事に限らず、ドライバーは圧倒的に2番の使用頻度が高いので、2番を選びましょう。

もちろん、1番と3番も使用する場面がありますので、所持する必要がありますが、腰道具には2番です。

次に、マイナスドライバーの規格としては、5.5mmと6mmが存在します。

この数字は、マイナスドライバー先端の幅です。

5.5と6のどちらでも問題ありませんが、個人的には5.5をおすすめします。

理由は、コンセントの電線外し穴に差し込んだり、取り付け枠にコンセントを付ける際に、6のものだと少し幅が大きく入りづらくなります。

グリップの形状で選ぶ

ドライバー グリップ形状の違い

グリップの形状は、丸みを帯びたラウンド型や長めに作られているものがあります。

形状の選択は完全に好みの世界です。

自分が力を入れやすいものを選べば問題ありませんが、ラウンド型が多い印象です。

また、腰道具からドライバーを取り出す際に、目で見ず、形状で判断するために敢えてプラスドライバーとマイナスドライバーの形状を変えている方もいます。

長さで選ぶ

2番ドライバーの長さの規格は100mmと150mmの2種類になります。

こちらも好みになりますので、自分が使いやすいほうを選びましょう。

100mmはショートタイプですので、ビスの手前に障害物がある場合に便利で、力をいれやすいというのが特徴です。

150mmはロングタイプですので、狭い場所で手が届かない場合に重宝します。

割合としては100mmのショートタイプの使用頻度が高い印象です。

 

おすすめのドライバー

ベッセル ボールグリップドライバー No.220

ドライバーのロングセラー商品!

電気工事のドライバーで迷ったらこれというぐらいです。

ラウンド型の弾力グリップで使いやすく、値段がとても安いというのが魅力です。

非貫通タイプですので、絶縁性は問題ありません。

赤がプラスドライバー、オレンジがマイナスドライバーの色分けです。

 

ベッセル スーパークッションドライバー No.700

同じくベッセルから長めのグリップが特徴のドライバーです。

現場では、ベッセルNo.220に続いて2番目に利用率が高い印象ですね。

グルップがやわらかく、とても握り心地がよく、ラウンド型が苦手という方におすすめです。

非貫通型ですので、グリップの絶縁性も安心です。

マイナスドライバーは5.5幅の場合、長さ750mmになりますので6幅となります。

 

ベッセル 安全貫通ドライバー No.250

こちらは貫通タイプでありながら、内部にセラミックボールによって絶縁されている、画期的なドライバーです。

絶縁性と強度を兼ね備えた商品となります。

上に同じく、マイナスドライバーに5.5幅のラインナップがないのが残念ポイントです。

もちろん5.5のが作業しやすいですが、6でも支障なく作業は可能ですよ!

 

兼古製作所アネックスシリーズ スリム絶縁ドライバー

アネックスシリーズから絶縁ドライバーです。

軸の先端近くまで絶縁被覆で覆われていますので、活線による感電事故、ブレーカーの短絡事故を防ぐことが可能です。

グリップはラウンド型でプラスドライバーは赤、マイナスドライバーは青の色分けです。

 

兼古製作所アネックスシリーズ スリット絶縁ドライバー

同じくアネックスシリーズから長グリップタイプの絶縁ドライバーです。

マグネット付のため、ドライバーの先端にビスをくっつけることができます。

活線部のブレーカーや端子台のビスを、触らずに外すことができます。

ラウンド型が苦手という方はこちらをどうぞ!

 

最後に

プラスドライバー、マイナスドライバー共に電気工事では驚くほど使用します。

高いものではありませんので、試しに色々買って試してみるのもありです。

特に電気工事に特化した、ドライバーの紹介でした。

みなさんの現場のお役にたてれば幸いです。

それではまた、ご安全に!

 

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