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【現場用語】電気工事における「取り合い」、「収まり」、「絡み」の違いについて!

工事の現場で「取り合い」や「収まり」、「絡み」いう言葉を聞いたことはないでしょうか?

れらはどれも現場の調整や施工に関わる重要な用語ですが、それぞれ意味するポイントが違います。

それぞれの違いと、現場でどう意識すべきかを整理していきましょう。

取り合いとは

「取り合い」とは、一言でいえば、「異なる業種や工事内容の間における、施工境界(責任分界点)や空間の奪い合い」のことを指します。

一つの建物を作り上げるためには、電気、空調、給排水、内装、躯体など、数多くの職人が一つの現場に集まります。

それぞれの工事が重なり合う場所で発生するもの、それが「取り合い」です。

取り合いは、施工図である程度は検討して図示されますが、実際には現場で機器と建材が干渉したりとうまくいかない状況が発生します。

その場合には現地で施工業者同士が打ち合わせて解決する必要があります。

電気工事の例ですと、ケーブルラックや電線管が特に多いですね。

天井のケーブルラックを敷設する際、空調のダクトや水道管との取り合いを確認し、干渉しない場所に設置する必要があります。

他には空調室外機のプリカの飛び込み部分も、冷媒管が同時に入る部分ですので、取り合いの確認が必要です。

このように他業種との空間の奪い合いが発生する部分は、検討が必要になりますので、現場では「あそこの取り合い確認しといて」などの会話が生まれます。

空調機やLGSの取り合い発生個所

【電気工事の取り合い例】
・ケーブルラックや電線管の敷設ルートの他設備との取り合い
・壁内スイッチボックスのLGSとの取り合い

収まりとは

収まりとは、一言でいえば、「部材や機器が、指定された空間や納まるべき場所に、綺麗にきっちり配置・接着・固定されている状態」のことです。

見た目や仕上がりのことを建築業界では「収まり」と呼びます。

「納まりが良い」とよく言ったりしますが、それは単に図面通りに入っているだけでなく、見た目(意匠性)も施工性も美しく収まっている状態を意味します。

職人さんの腕の見せ所ですね!

施工方法や使用する部材により収まりは変わってきますので、最後の収まりをイメージして部材や施工方法を検討していきましょう。

電気工事の例ですと、電線管が壁や天井を貫通させる部分におめかしプレートを使ってあげると「これで綺麗に収まるよ」なんて会話になります。

また、施工していて仕上がりがイメージできない部分は「ここの収まりどうする?」と聞いたりします。

電線管と天井貫通部分の収まり状況

【電気工事の収まり例】
・配管やケーブルの壁や天井の貫通部の収まり
・照明器具

絡みとは

「絡み」は「取り合い」とほ似ていますが、微妙に使い方が違います。

かなり微妙な使い分けになりますが、絡みは取り合いが発生する場所で使用され、特に現場の進捗や工程に影響が出る場合に使います。

例えば、電気工事では天井に照明を設置しますね。

照明を設置するためにはケーブルを配線する必要があります。

ケーブルは天井ボードを張られる前に完了しておく必要があります。

なのでこの天井は電気屋にとって「絡みがある」場所となります。

現場では「あの部屋絡みあるの?」なんて会話になったりしますね。

先ほどの例の天井の場合は、配線が終わって天井のボードが張り終わり、クロスも完了していればあとは照明器具を設置するだけです。

照明器具設置の後にくる他業種の工程がなければ「もうあの部屋は絡みないから器具付けはいつでもいいよ~」なんて会話になります。

【電気工事の絡み例】
・天井や壁のLGS、ボード貼り前の配線、ボックス建て込み(内装工事の絡み)
・外構舗装前の地中埋設配管や外灯(外構工事での絡み)
・型枠、生コン打設前の打ち込み配管、インサート(躯体工事の絡み)

新築工事、改修工事の絡み

0の状態から建物を建築する新築工事は、想像できると思いますが他業種が入りますので100%絡みが発生します。

改修工事においては、場合によりますが、一部を壊して再度建築するといった工事は絡みが発生しますね。

「照明器具改修工事」みたいな照明器具の更新しか行わない工事の場合は、絡みが発生しないので他業種との調整なしで工事を進めることができます。

電気室、EPSは取り合いや絡みが少ない

余談になりますが、電気室は躯体そのものが仕上がりとなり、内装仕上げをすることが少なく、キュービクルや分電盤など電気屋さんしか作業がないことから、電気屋さんにとっては絡みが少ない場所です。EPSも同様ですね。

そのため、電気工事業者の資材置き場として使われたりします。

比較:3つの違いをひと目で理解

用語焦点(何に注目しているか)主な目的・意味現場でのチェックポイント
取り合い空間・境界・責任誰がどの場所に材料、機器を設置するか。施工境界干渉の事前チェック
収まり状態・見た目綺麗に、無理なく収まっているか寸法、意匠性、施工の美しさ
絡み関係性・影響他の工程や工事とどう連動しているか工程調整

言葉だけでなく実践での理解が重要

「取り合い」、「収まり」、「絡み」の用語は、建築業界では頻繁に飛び交う重要なものですので、言葉自体を知っている必要がありますが、実践で理解して工事の工程や仕上がりに活用していく必要があります。

まず、取り合いですが、どこで取り合いが発生するかを理解していないと、施工責任が明確にならないまま工事が進み、あとから工事に入る業者がほかの部材に干渉するなどして、手戻りになる可能性があります。取り合いについては事前にしっかりとした打ち合わせが必要になります。

次に収まりですが、収まりは目に見える外観の部分ですので重要なところですので、使用する部材を検討して綺麗に収められるようにしましょう。

また、照明器具や分電盤などの大型機器を配置する際も、他の建材や機器に干渉しないように収められるかの検討が必要になります。

最後に絡みですが、絡みがある場所を把握していないとどんどん工事が進むにつれて取返しがつかないことになります。

配線をしていないのにボードが貼られてしまった、鉄筋に建て込み配管をしていないのに型枠を返されてしまったなど、がないように絡みがある場所を常に把握し現場を見てまわるようにしましょう。

配線忘れてたからボード屋さんにボードはがしてとは言えませんよね?

『取り合い』できちんと境界線を決め、『絡み』を読んで工程の前後関係を整理し、最終的にピシッと綺麗な『収まり』で仕上げる。この3つのステップを制覇することが、トラブルのないスマートな現場管理への近道ですよ!

それではまた、ご安全に!

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