電気の保安点検や電気工事後の試験調整で測定に便利なマルチテスターですが、ちょっとした負荷電流を測定したい場面もあるかと思います。
なかなか電流測定機能がついたマルチテスターがない中で、KEW MATE 2012RAはオープン型のクランプが付いた多機能テスターです。
本記事では、日々現場で測定作業をする方にぴったりのマルチテスター、KEW MATE 2012RAをレビューしていきます。
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KEW MATE 2012RAの概要
基本スペック
製品名 | デジタルマルチメーターKEW MATE 2012RA |
直流電圧 | 0〜600V |
交流電圧 | 0〜600V |
直流電流 | 0〜120A |
交流電流 | 0〜120A |
抵抗 | 0〜60MΩ |
導通 | 600.0Ω(35±25Ω以下でブザー鳴動) |
キャパシタンス | 40.0n〜40.00μF |
使用電池 | 単4形乾電池R03 (1.5V)×2 |
使用可能時間 | DCV:約150時間 ACA:約25時間 (オートパワーセーブ約15分) |
適合規格 | CAT Ⅲ 300V/CAT Ⅱ 600V |
外形寸法 | 128(L)×92(W)×27(D)mm |
質量 | 約220g (ハードケース、電池含む) |
機能としては、直流・交流の電圧測定、抵抗値測定、導通チェック、静電容量測定、周波数測定、電流値測定、ダイオード測定となります。
オートパワーセーブ機能付き
オートパワーセーブ機能とは、電源を入れている状態が続いても自動で電源をOFFにしてくれる機能です。
ダイヤルをOFFにし忘れることって以外とありますので、この機能は電池切れ防止できる嬉しい機能ですね。
約15分でブザー音が鳴り電源がOFFになります。
しかし、オートパワーセーブ状態でもわずかに電池を消費しますので、OFFになっていないことに気づいた瞬間に切り替えスイッチをOFFにしましょう。
電流測定機能が最大の特徴
KEW MATE 2012RAは、電流測定機能が付随していることが最大の特徴です。
本体にオープン型のクランプがあり、ちょっとした電流測定に便利です。
その他、静電容量測定や周波数測定機能も
静電容量測定、周波数測定、ダイオード測定など他のマルチテスターにはないような機能がたくさんあることも特徴です。
電気工事の分野では使用頻度は低いですが、精密機器を取り扱う方には嬉しい機能ですね。
KEW MATE 2012RAのレビュー
ポケットサイズ
サイズは小型のポケットサイズです。
もちろん胸ポケットや腰道具のポケットに収納できます。
片手で持てるサイズですが、電流測定用のクランプがありますので、その分電流測定機能がないカードテスターと比べると幅が広く少しごつい印象です。
ホルスターケース付き
衝撃に強いホルスターケースが付属しています。
かなり厚みのあるケースですので落としても壊れる心配はないかと思います。
ただ、正面の液晶部分とダイヤル部分が保護されていないので、保管用にオプションのMODEL9107とセットでの購入をおすすめします。
測定プローブを固定できる
電圧測定のとき、2本のプローブを片手で持って、もう片方の手で本体をもって。。。など、本体を置けないような高い位置の測定って使いづらいんですよね。
KEW MATE 2012RAは、プローブ収納位置にプローブを固定することができますので、測定時の煩わしさから解放されます。
混み合った場所でも容易に電流測定
電流測定用のクランプは、小型のオープン型ですので、分電盤内の分岐ブレーカーが並んだような込み入った場所でも問題なく測定可能です。
測定可能な最大径はφ12mmですので、14sqのIVくらいは測定できちゃいます。
容量の小さな分電盤の幹線や動力負荷ケーブルの測定にも対応できますね。
測定コードは一般的な長さですっきり収納
定リード線の長さは、本体付け根からプローブの先端までで、約50cmとなります。
一般的なカードテスターで使われる長さです。
収納のこともありますし、カードテスターでしたら不自由しない長さかと思います。
コードは本体横に巻きつけることができますので、すっきりと収納可能です。
電池交換方法
電池交換は、ホルスターケースを外し本体背面の蓋のビスを外せば交換できます。
ビスは小さいので、小さいプラスドライバーで外します。
KEW MATE 2012RAがおすすめな人
数少ない電流値が測定できるマルチテスターということで、普段から電流値を含めた計測をする方はおすすめです。
工事後の試験調整をする施工管理業務をする方や、日常点検をする設備管理・電気主任技術者の方におすすめです。
保管は別で保護ケースに入れることになるので、腰道具に入れてガシガシ使うといった使い方はおすすめできないです。
口コミ
その他口コミを集めてみましたので参考にしてみてください。
ソーラーパネルの電流が測りたくてこれにしました。
AC-A(100A?)の物が結構多くて、DC-Aが測れるものが
なかなか無くて、ソーラーパネル設置工事の動画で使ってる人が
いたので、これにたどり着きました。AC-VもAC-Aも測れて
コンパクトなのでよかったです。
Amazonカスタマーレビュー
バッテリーの電圧と測定のために購入しました。自分が求める内容として、テスター本体の電池を単三か単四で駆動するものが欲しかったのと測定結果がある程度信憑性があるもの。コードの巻き取りが楽かつ単体と一緒にしまえる。
Amazonカスタマーレビュー
最近のモデルはテストコードの出口は補強されたみたいですが、根本的なコード自体の被覆が他のメーカーに比べで本当によくむけてしまう。
Amazonカスタマーレビュー
AC、DCが測れてコンパクト、電池の交換が簡単など全体的に使い勝手の良い印象です。
一方、テストリードコードの付け根が弱いといった意見もありました。
まとめ
まとめ
- 電流測定機能が付随した数少ないカードテスター
- その他、他のテスターにない機能が多数
- 施工管理業務や設備管理業務におすすめ