分電盤やプルボックスの穴あけ作業。「ホルソーだと時間がかかるし、バリ取りも面倒」「厚鋼電線管のサイズだと手首への負担が……」と悩んだことはありませんか?
そんな時に頼りになるのが「ノックアウトパンチ」、通称「ノックパン」です。 油圧の力で「パチン!」と綺麗に穴が開く快感は、一度使うと手放せませんよね。
今回は、現場でガシガシ使えるおすすめのノックアウトパンチと、後悔しない選び方のポイントを、実務目線で徹底解説していきます。
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ノックアウトパンチを使用するメリット
「ホルソーがあるから不要では?」と思う方もいるかもしれませんが、ノックアウトパンチには現場作業において圧倒的なメリットがあります。
- 切り粉が出ない: 盤内に鉄粉が飛ばないため、既設盤の改修作業でも養生が最小限で済みます。
- 仕上がりが綺麗: バリがほとんどでないので、面取り作業しなくても問題なしです。
- 静音性: モーター音がしないため、病院やオフィスビルなど音に厳しい現場でも重宝します。
- 正確なサイズ: 各電線管サイズ(G16〜G104等)に合わせた刃があるため、ミスがありません。
- 消耗が少ない:ホルソーは割と早く刃がダメになりますが、ノックアウトパンチは手入れをすれば半永久的に使えます。
実際、大きな穴のサイズになるとホルソーが存在しないなど、現実的に電気工事ではノックアウトパンチは必需品です。
種類別の特徴と選び方
ノックアウトパンチには大きく分けて3つのタイプがあります。自分の作業スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
① 手動油圧式(分離型)
ポンプとシリンダーがホースで繋がっているタイプです。
- メリット: 狭い場所でもシリンダーさえ入れば穴あけが可能。
- デメリット: ポンプを置くスペースが必要で、持ち運びが少し重い。
② 手動油圧式(一体型)
本体とハンドルが一体になっているタイプです。
- メリット: ホースがないため取り回しが良く、脚立の上などでも使いやすい。
- デメリット: 刃をセットする際に本体の重さを支える必要がある。
③ 電動油圧式(充電式)
最近の多く見かけるようになった、バッテリー駆動のタイプです。
- メリット: ハンドルを漕ぐ必要がなく、トリガーを引くだけ。数が多い現場では疲労度が全く違います。
- デメリット: 価格が高価。
現場が選ぶ!おすすめのノックアウトパンチ 3選
現場での普及率と信頼性が高いメーカーを厳選して紹介します。
【西田製作所】油圧フリーパンチ NC-TP-F3-ACP(手動油圧式)
「ノックパンといえば西田」と言われるほどの定番メーカーです。
- 特徴: コードレスタイプは現場での機動力が抜群です。
【泉精器製作所(マクセルイズミ)】SH-10-1(手動油圧式)
電気工事工具の老舗、イズミのベストセラー機です。
現場では圧倒的にこのノックアウトパンチを使ってる人が多いです。
- 特徴: ポンプとシリンダーが分離しているタイプで、配電盤の奥まった場所など、どんな狭所でも対応できます。
- 現場の評価: 壊れにくく、メンテナンスをすれば10年以上現役で使える「一生物」の道具です。
【Panasonic】EZ9X303 & EZ46A4
「これ一台で何でもやりたい」という欲張りな方におすすめです。
ヘッドの交換で、端子の圧着、圧縮、ノックアウトパンチ機能、ケーブルカッター、ダクターカッターまで使えます。
さすが電設工具に特化したパナソニックです。
自分が使いたいヘッドのみ買いそろえるというのもいいですね。
パナソニックの電動工具をメインに使用している方は、バッテリーの互換性があるのでメリットになります。
- 特徴: ヘッドを交換するだけで、ノックアウトパンチだけでなく、電線カッターや圧縮工具にも変身します。
- メリット: 道具車をスッキリさせたい場合に最適です。
- デメリット:マルチ機能なだけあってかなり高額になります。
個人的なおすすめ
電動や手動、油圧式などそれぞれのメリットデメリットとがありますね。
ただ、筆者の個人的なおすすめはやはり 【泉精器製作所(マクセルイズミ)】SH-10-1(手動油圧式) になります。
なんだかんだ使いやすいですし、現場で使ってる人も多いです。
レバーとダイス部分が分離していてホースでつながっているため、穴あけ位置に対して持ちやすい場所でレバーを引けます。
また、狭い場所でも使えますし、完全に機械式という部分で電動よりも故障面で信頼感があるんですね。
購入時にチェックすべき注意点
替刃の互換性を確認
メーカーによってボルトの径やピッチが異なる場合があります。基本的には本体と同じメーカーの刃を揃えるのが安心です。
「厚鋼用」か「薄鋼用」か
刃のサイズには「薄鋼(E管)」メインなのか「厚鋼(G管)」があります。
基本的にはどちらも揃えてる人が多いですが、現場の内容にもよりますので厚鋼と薄鋼のセットで分けて箱に入れておき、作業内容に応じて用意する感じですね。
全種類同じ箱に入れるととんでもなく重くなります。。
5. まとめ
- ノックアウトパンチは、切り粉を出さず、静かに、綺麗に穴をあけられる最強の時短工具。
- 狭い場所での作業が多いなら「分離型」、取り回し重視なら「一体型」がおすすめ。
- 予算がある・施工数が多いなら「電動式(亀倉など)」が手首を守るための投資になる。
- マルチに使い回したいなら「西田製作所」などのヘッド交換式もアリ。
高価な買い物ではありますが、作業効率を考えればすぐに元が取れる工具です。ぜひ自分のスタイルに合った一台を見つけてくださいね!
それではまた、ご安全に!