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LGS開口墨出しとは
そのままですがLGSを開口するための墨出しです。
天井の器具を付けるためボード開口した際にLGSが開口部分にあると器具をつけることができませんよね。
そのため、器具開口部分に合わせてLGSも開口していきます。
といっても電気屋さんがLGSの開口をするわけではありません。
LGS組みのプロであるLGS屋さんに開口してもらいます。
開口部分は強度が弱くなってしますので適正な補強処理をしなくてはなりません。
そのため素人である電気屋さんは基本的には手を出しません。
開口してほしい部分にマーカーで墨をだしておけばLGS屋さんは開口してくれます。
作業するタイミング
これは難しいところですが、LGS屋さんが作業し終わる頃に始めるのがベストかなと思います。
作業中盤ですと邪魔になってしまいますし、作業が終わってからですと二度とLGS屋さんは戻ってきません笑
LGSが組み終わるといなくなり、「電気屋さんの墨そろそろ出てるかな」と戻ってくる人はほとんどいないと思います。
ただ、普段からコミュニケーションをとっていれば声をかけてもらえると思います。
向こうも誰に言えばいいかわからずとりあえず他の作業をして忘れてしまっているというパターンもありますので、常に他職とのコミュニケーションはとるように心がけましょう。
最悪タイミングを逃してしまったら、LGSの職長さんに直接お願いするか、言いづらい場合は現場担当者経由で建築側にお願いするとよいでしょう。
作業開始
準備するもの
レーザー墨出し機
色付きマーカー
スケール
ビニールテープ
作業手順
まず対象の器具の地墨の中心にレーザーを当てます。
水平器の水平と平面の直角を正確に出し、天井にレーザーを照射します。
地墨からレーザーをあげたら下のようになったとして説明していきます。
LGSの下でレーザーがクロスする場所にスケールをあてます。
クロスする場所が器具の芯となりますのでそこから器具寸法に合わせて墨を出していきます。
器具の開口ぴったりに墨を出すと心配ですので器具開口プラス50くらいのクリアランスを見ておけばよいでしょう。
例えば
器具が100Φの場合→LGS開口幅150
器具が150Φの場合→LGS開口幅200
といった感じです。
器具が150Φの場合で説明していきます。
LGSの開口幅は200ですので芯は200+2=100になります。
ですのでスケールの100の位置にレーザーのクロスする場所を当てて、スケールの0と200の位置に印をします。
逆方向にも同じように印をします。
これで両方向に印ができました。
開口エリアは下のようになります。
開口エリアにあるLGSに斜線で塗りつぶせば完成です。
最後に分かり易いように墨を出した部分にビニールテープを巻きつけて垂らしておきます。
墨を出しただけだとLGS屋さんが気づかないことがありますので、リボンのようにテーブが垂れていると確実に気づいてもらえます。